研究をして早く学位論文を仕上げれば、それだけ仕事に就けるチャンスが多くめぐってくる。したがって、規定の年限(修士2年、博士3年)で論文を完成させられることが最も理想的だが、実際にはなかなか研究がはかどらないというか、研究そのものに着手するよりも自分自身の知識の不足を補うための勉強にとられる時間が多すぎて、それどころではない。それゆえに、研究できるときはしっかりしたいとあせるのだが、一方で他の研究者の発表を聞くことのできる機会には、万難を排してでも出席するべきだ。それは先輩たちの論文発表会でもよいし、先生や院生の研究会に参加するなどでもよい。そういった場所に足を運ばなかったからといって、自分の研究が飛躍的に進捗する保証はないし、そもそも、人に会うということが非常に大事なのだ。それは仕事を見つける上でも大切なことだ。