大学院に進学したとしても、途中でそれをやめることは決して悪い選択ではない。間違えた道をいつまでも歩いたところで、目的地にはたどり着かない。この場合は、目的地(大学教員になる)そのものが間違っていた可能性もある。やり直すのであれば早いほうがいい。とりわけ、修士課程で見切りをつけるのはすばらしい。2年しか浪費していないし、経験も増え、大学院生としての生活もエンジョイできたのだから、意気揚々と別の人生に向かって歩き出せる。主観的に判断するのが難しい場合は、自分自身研究の進捗やクラスの中での位置、また所属の専攻の中で自分がブリリアントな学生であるかどうかを考慮する。仮に100人大学院生がいて、自分はその上位10パーセントに入っているという自信がないのであれば、見切りをつけたほうがいい。その10パーセントにしたところで、かならず仕事が見つかる保証はないのだ。途中でやめることは何も悪いことではない。