勤務に当たって、引越しなどが必要になる場所の大学では、その可能性や成否を聞かれる。基本的には応募する時点で現実的でない勤務先は除外するか引越しを前提としているはずだから問題はないだろう(行きたくない地方都市の公募に応募するべきではないし、見知らぬ土地を知ることに興味がある人以外は地方都市の大学の公募に応募してはいけないのだ)。
蛇足となるが、自分の知らない土地、街の大学に応募した場合、どんな生活をするのだろうとちょっと浮き足立ってSUUMOなどを見てしまうことがある(筆者はあった)。けれど、その行為によって公募に受かる可能性が増すわけではないので、まったく意味がない。夢を見るのが悪いわけではないが、次の公募に備える方が現実的だということを言いたい。
行った先ではとにかく「生活」を営むほかないのだし、それがどんな場所であるかに依拠しているかを考えている時点で、たぶんあなたは『純粋培養』なのだ。大学教員を目指してはいけない。