2017年1月24日火曜日

大学院でするべきこと(10)

ディシプリンをもって仕事をする。ここでいうディシプリンは、習慣づけのような意味。世のサラリーマンは9時から6時くらいまで仕事をしている。いっぽうの大学院生は、授業の駒などで規定されるほかは、ずっと勉強していてもいいし、遊んでいてもいい。自分で律しない限り、誰も代わりには管理してくれない。問題は、24時間ずっと研究していることは、していないのと同じくらい効率が悪い。何時から何時までは○○の論文を読む。午後は○○の目次を作る、本文を書く、という風に、大まかでも仕事の内容を分割しながら、する。そして大事なことは、仕事をしない、研究をしない時間を明確に設けること。そうしないと、してもしなくても、「自分はやっている」という言い訳を作り、一方で「進んでない、出来てない」という自己嫌悪にはまりやすい。研究者も人間なのだから、人間らしい生活をしてほしい。心を病んで大学院を去っていく人の数は多い。けれども、自業自得だな、という人の数もまた多い。