2017年1月24日火曜日

非常勤のメリット

非常勤をすることのメリットとして、人に会うことはすでに述べたが、先生ばかりでなく、似たような境遇の大学院生と出会うことにもなる。それは現在博士論文を用意している(提出した人もあるだろう)という大学院生たちだ。違うジャンルでも刺激を得ることは出来るし、将来どこで一緒に仕事をすることになるかもわからないので、いい人に出会ったら仲良くしておこう。

また、非常勤をするとその大学のリソースにアクセスできる。場合によっては非常に立派な図書館を持っている大学もあるので、仕事をする見返りに研究支援を受けていると思えばいい。非常勤をしていると夏休み、冬休み、春休みしか自分の研究に専念できないのだが、長期休暇(とくに夏と春)は大学生もほとんどいない贅沢な環境で、思う存分勉強できる。つまり、8ヶ月間労働をして、残りの4ヶ月間研究だけをしていいという、すばらしい生活が出来る。4ヶ月で書けない論文なら、1年あっても書けないはずだ。時間が足りないは言い訳にすぎない、最低の部類の言い訳だが。

最後に、外に出て仕事をする、人に会う、さらに給料を貰うということが精神衛生上とてもいい。大学院生で「自分の研究には何の意味があるのか」という悩みを抱えていると、研究が進捗しない。意味のあるなしは他者が判断を下すということにして、とにかくできることに専心するほかない。その上で、非常勤をしているととてもいい。