2019年1月16日水曜日

マラソンに似ている

研究をしながら公募に挑戦することができるステージに到達できるまでにどれくらいの時間が必要か。たとえば学位を最短でとるのに5年。その間に発表や論文の準備も並行して行えれば理想的だが、実際には難しい。留学などの必要があるジャンルならなおのことだろう。したがって、仮に10年を最短とみなした場合に、モチベーションを保ち、不安や絶望に足をとらわれずに果敢に公募に出し続けることができるためには、無理をしすぎないこと、発展性のあるテーマを選択すること、研究リソースの目星をつけておくことが必要だ。時間とお金は言うまでもなく有限であり、年を取りすぎるとどんどん優秀な若手に追い抜かれていくことになる(当然、後から来る人の方が有利だ)。それでもやっていけるだけの環境を、精神論によらずに頑張れる環境を、自分で構築するほかない。

マラソンと同じで、ペース配分が大事。そして、ゴールすることが大事。これから大学院に進もうと思っている人は、楽しいからだけではやっていけない世界だと肝に銘じて決断してほしい。