潮目が変わったというのは2016年、本当はその少し前からなのかもしれないけれど、非常勤の数が増え、その後公募の数が増えた。団塊の世代の先生たちが続々とリタイアしていくタイミングであったので、それにあわせてなのだけれど、やめられたあと空白期間を作ってしまうと、残りの教員の負担が一時的ではあれ増加するので、クレバーな大学は空白期間が生じないように人事を進めたのだと思う。
先生が辞めたところで、補充されない大学もあるだろう。子供の数は減っているだろうし、前任の先生の時代には必要があると思われていた研究分野が今はそれほど人気でない場合には、その人事を凍結するなり、ポストを一つ減らすだろう。人件費こそが大学運営、大学経営を圧迫するものの一つだからだ。
それでも、ポツリポツリと公募が出ていた頃に比べて、まるで堰を切ったかのように公募の件数が増えたので、2016年に潮目が変わったという印象を受けた。