2017年1月20日金曜日

大学院進学前に考えること(3)

現実的になれば、お金のことを考えなければならない。実家が裕福であろうとなかろうと、学費を自分で捻出するのであれば、それだけの資金を用意する必要がある。たとえば現時点で国立は年間50万ちょっとだから、修士(2年)で100万ちょっと。博士(3年)で150万ちょっと。学費だけなら250万ためる必要があるが、実際には生活費や小遣い(遊ぶというより本を買うため)も必要だし、博士を3年で終えられる人はまずいない。いずれにしても500万くらいの金策が立っているべきだが、大学を出たばかりの人間にそれは難しい。いったん就職してその一部なりをためてから大学院に進学するのもいい。働いている間に進学意欲が減衰したとしても、それは悪い人生ではない。大学院には縁がなかったというだけのことだ。もちろん、親に出してもらうという人も多い。東大出身者は家庭が裕福な場合が多いが、多かれ少なかれ多少のお金がないと勉強はできない。それは教育機会云々とはまた別の話。いずれにしてもお金のめぼしをつけずに大学院に進むのは不可能だ。