2022年1月15日土曜日

1,2年でやめると損をする話。

 論理的な人のために書くと、不本意な職場で1,2年我慢するより、本領を発揮できる職場に移るほうがよい。ただし、大学教員でこれをやると、逆効果である。


なぜかというと、大学教員の公募は、あなたが就職する前の年から始まっており、あなたがりしょくする翌年まで続くからである。したがって、1年で就職して、翌年べつの大学に移る(在職中にべつの公募に応募)すると、あなたの在籍期間は2年だが、その大学には4年分のコストをかけている。


これは、隠れたコストなので意識しないかも知れないが、以後あなたは効率の悪い人だという看板をしょって歩くことになる。すくなくとも、まっとうな面接担当者は履歴書のそういう部分に目が行く。なので、「ああ、この人は他人に迷惑をかけながら仕事をしてきた人なのだな」というレッテルを自分からもらいに行っていることになる。


これを避けるには、「そこで働いているヴィジョン」を描けない就職先には、公募の時点でアプライしないことである。これをやる人は、だれも口にはしないが、考えの足りない人というカテゴリーに収容される。結果として、以降数十年にわたって、仕事が減り、収入が減り、評価が下がる。