2018年12月3日月曜日

長期的な視座

誰かが総理大臣になりたいと言ったら、それはおそらくかなわない。誰かが宇宙飛行士になりたいといっても、それはおそらくかなわない夢だ。でも研究者にならなれるかもしれない。なぜなら無能な研究者が跋扈している現実を目にしているからだ(大学などで)。

それは健全ではないので、いずれ自浄作用が働らいて淘汰されていく。それでも、たくさんの大学があるということは、たくさんの大学教員職があるということに他ならない。

大学の数を存続させるには子供の数を多く保つ必要があり、子供の数が多い国には未来の選択肢がそれだけある。少子化を迎える国で大学教員を目指すのならば、希望の持てる大学を想像することが大事なのだ。

希望の持てる大学とは、カルチャセンタ的な大学ではない。そうではなくて、今ない学問を創出できる可能性を静かに、確実に孕んでいる大学のことである。長期的な視座で研究をしたまえ。評価できる人は必ずいるのだから。