何度も面接に呼ばれているのに、なかなか常勤職が決まらない人は、書類の上では素晴らしいのに実際に面と向かってみるとマイナスな面がある可能性がある。むろん、人柄や容姿を変えることはできないが、もし模擬授業の授業の上手下手がネックとなっているのであれば、向上させることはできるかもしれない。
かつての大学のように教員が漫然としゃべっている授業というのはほとんどの大学で歓迎されない。さまざまな言葉が取りざたされては消えて行ったが、結局は学生に対するアピールの強い授業、かつ学生の参加を促す授業が求められている。また、専門性の高い話をかいつまんで、分かりやすく、また噛み砕いて説明するにはどうしたらいいかを常に考えておくといい。難しいことを難しく話す人は研究者としてはよくても、大学教育には向かない。
自身のジャンルにそれがそぐうかどうかは難しい問題だと思うが、一考に値するだろう。一番まずいのは面接慣れして、「落ちる面接パターン」を繰り返しているうちに機会を損失することである。時間もまた失っていくのだ。